第257回 (読書シリーズ 閑話)巨匠 手塚治虫先生の 壮大な名作 火の鳥/復活編 をよんで
皆様 こんにちは。
お盆も終わり、残暑は厳しい中、皆様いかがお過ごしですか。
残暑だけでなく、局地的な大雨など、地球は、日本は大丈夫なの??といつもボヤっとしている僕でもそんなことを考えるこの頃・・・
そんなある日、お部屋の断捨離をしていると、以前呼んだ本のなかから、皆様もご存じの巨匠、手塚治虫先生の「火の鳥」の「復活編」という漫画が出てきた。
火の鳥とは「不死鳥」とも呼ばれ、太古の世界から伝説の鳥であり、その火の鳥の生き血を飲んだものは、永遠の生命を手に入れられる・・
古代からはるか未来まで・・その時代、時代で火の鳥をめぐって、時の権力者などいろいろな登場人物など、「生命とは」を問いかけつつ、様々なドラマが繰り広げられる・・・というふうな物語。
火の鳥 復活編
今回も改めて未来が舞台になっている、「復活編」を読んだのですが、(ネタバレにならないくらいまで)ストーリーを追ってゆくと・・・
レオナという主人公の青年がお話の最初で、いきなりエアカー(未来なので、空飛ぶ自動車)で転落事故をおこし、
未来の科学先端医療によって、死亡するほどの事故だったのだが、結構無理やり 生き返る所から始まる。
だが、身体の大部分が脳も含めて人工物と交換した為に、有機生物を正しく認識出来ず、人間や家族でさえ、ぼろ雑巾の様に見えてしまうのだった。
人間でもロボットでもない存在としていきかえってしまった主人公レオナは、手術の副作用から、人間などの生命体が、おばけのようにしか見えなく、途方に暮れる主人公。
そんな中、たった一人街を歩く非常に美しい「人間の容貌を持つ」女の子を見つける。いた、僕の友達だ!!
(街をゆく 他の人々はなんか植物みたいですが)
レオナから見ると、美しい女の子であるが、通常の人間からみると単なる工場ラインの機械そのものの ロボットで、ある会社の工場ラインに就労につかされているのだった。(手術後の主人公のレオナが見ると、まったくかわいい女の子)
主人公のレオナはその女の子と恋に落ち、ロボットのほうも猛烈なレオナの求愛アタックに??プログラムに変調をきたして、きてしまう。(下のように、普通の人間が見ると ご覧のとおり全くのロボット・・なのだが)
恋に落ちた??二人はやがて駆け落ち、逃亡するのだった。雇用していた会社からロボットのデータを盗もうとする産業スパイ(持ち主の企業としては備品をとられたわけですからね)とおもわれ、追っ手を差し向けられ逃亡する2人。
ロボットと人間、二人を待ち受ける運命とは???科学手術によって生き返ったレオナは・・?
AIが進化してゆくと、もしかしたら、ロボットがイケメンや美女に見えて、ロボットと人間が愛し合うように??
なんて考えると、ちょっと怖い気もします。
僕の世代だと、流行っていたマンガ誌はやっぱり「少年ジャンプ」で、ジャンプのパターンとして、
1)主人公にライバルや強敵があらわれる
2)その敵と戦う中で成長してゆく
3)その敵が主人公と友人になったり、
4)自分が更なる敵と戦うとき、助っ人に現れる
5)どんどん友達が増える
ってとこなのかな??「このようにして困難や、友人を通して男の子は成長してゆくのが正解」と感じていた。「魁!!男塾」、「ろくでなしブルース」、「聖闘士星矢」など・・夢中になって読んでいたが、(いまでも大好き)
だが、この「火の鳥」は、きっと答えが出ない・・。だから読んだ後も「うーん。すごい」とうなってしまう・・・
なんて思いつつもカラっとスキッとした感じはしないかもです。しかしそのテーマと物語にぐいぐい引き込まれてゆきます。
僕の読んだ現時点での個人的感想として、「ひとには寿命がある=必ず死んでしまう」「たった一つの自分の生命を大切に生きるには」ということや、「人が繰り返す 因果応報 業(ごう)」・・・とは??などについて考えさせられました。
どんな物語もそうだと思いますが、この漫画ほど、読む人によってその感想や想い、解釈、思いは違ってくるのだろうな・・・すごく重いテーマだ!!などと大人になって読んでみた現時点では感じました。
早速まずは、角川文庫版の「火の鳥」セットを購入してみた。
まだ、未読のお話しもあるので、まずはまた続いて読んでみようと思います。(夕べは異形編を読みましたが、これまた考えさせられました)
手塚治虫先生フリークの皆様から見るととてもお恥ずかしい、僕の感想かもしれませんが、言えることはたった一つ、人生で「絶対 読むべきマンガ、書籍のひとつである」とか思ったりしました。
おすすめのお話し、エピソードがある方はこのブログ、またはエックスX(TWITTER)のほうで教えてくださいね!!
今回はかなり長くなりましたが、このBLOGにお立ち寄りくださり、そしてお読みくださった方、ありがとうございました。
8月後半も皆様に良い事がございますように!!
《参考文献》角川文庫 火の鳥 復活・羽衣編 より
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